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『ギターと関西』が熱かった!






これ、むちゃくちゃ関西ローカルなマニアック記事なので、興味ない方はスルーしてくださいね・・・。


先日、私の弟が来日するTOTOの特集本と一緒に、2018年8月号の「YOUNG GUITAR」を貸してくれて、そのヤンギの特集、関西出身のギタリストを紹介した記事がえらい面白かった。





ナニワの新世界をバックに、大阪・東住吉区出身の、ラウドネスの高崎晃(タッカン)がポーズを決めてる。

私、読むほうで一番好きなのがインタビュー記事。
単純に良いギタリストは関西出身者が多い(野球選手もそうやね)という事を各ギタリストに聞いてるんですが、やはりおもろいエピソードがてんこ盛り。

まずタッカンはね、東住吉区とか大阪の下のエリアの人って、阿倍野へ行くんですよね。タッカンが若い頃は天王寺アポロビルに三木楽器があって、ゲームセンターで演奏していたって。
私、最近天王寺のアポロビル(シネコン)に行くようになったんで、たしかにゲームセンター、今でもあるわなと。

で、アースシェイカーのシャラがアマチュア時代、アルバイトで貯めた21万円で、日本に2台だけ入ってきたギブソンのフライングVを買い(金払うとき手が震えたって)、同じバンドにいた二井原実(ニイちゃん)の家で披露しようと仲間を集めたら、テレビで当時レイジーにいたタッカンが、同じ白のフライングV弾いてたって有名な話がナイスです。タッカンはそのニイちゃんと後にラウドネスを結成するんやからね。





個人的には東の才人として“西のグルーヴ”を体験し、関西のギタリストを語る東京・品川出身のCharのインタビューがおもろかった!





東京出身なのに阪神タイガース・ファンのCharは、十代のときから音楽業界では名の通ったギタリストやったので、色んな昭和の関西人ギタリストを知ってる。
まずは山岸潤史さん。
私は、「みんなで音出せたら楽しいやん。音楽はそれでええねん」という山岸さんは大好き。
若い頃、山岸さんがストラトキャスターを持って、大先輩に呼ばれてセッションした。
「ストラトはクリーンな音やと間が持たんから(爆)、手放そうと思って落ち込んで帰ってくると」・・・その先輩から後日、『ギターいらんか?』と関西風のお誘いを受けた山岸さんは勘違いして、「3日前にリッチー・ブラックモアを見てかっこよかったから、ストラトは手放しません」と言ってしまったという人でね(笑)・・・。
で、Charのお話によると、「関東はジャズの影響が大きいんだけど、関西は歌モノ寄りで(昭和の話)、山岸は京都のブルースバンドにいた頃、サイドギターしかやらせてもらえなかったって。で、アパートで隠れてジミヘン聴いてたら、「またお前こんなもん聴いとんのか!向こう何年ソロ禁止!」って言われて凹んで、大阪に転がり込んで石やん(石田長生)に「やってられへん」と愚痴ったら、石やんに、「ブルースっていうのは1人ひとりの心の中にあんのとちゃうんか」って言われたって。
“今の俺があるのは石やんのおかげやねん”と山岸は言ってたよ」って・・・。

そのCharさんが山岸さんを初めて見たのは、Charさんが初のアルバムをカリフォルニアに録音しに行ったとき、「ヨットハーバーで撮影していて、通りを挟んだ向こうでやたらと関西弁の放送禁止用語を怒鳴っていたのが、当時ソー・バット・レビューの山岸だった」って(爆)・・・。
いてますよ~、夜中になるとやたらハイテンションで放送禁止用語を叫んで店の扉とか開けてくヤツ(笑)・・・仕事帰りのホストに多いねん(爆汗)・・・。
で、Charさんの印象的には、そんな山岸さんは石やんたちと少し違うなと感じていたら、その石やんに言わせると、「あいつ伊勢(出身)やから」って(笑)・・・。
Charさん、「そういう差別だか区別だかが関西人の中ではあるのかね」って(超爆)・・・。
言われてみればね、関西人はプチ差別えげつないよ(汗)・・・。
特に京都と神戸は異常に大阪を嫌う。だから私もね、「あんな大阪と神戸を一緒にしないでください」と憤慨してた戸田恵梨香は死ぬほど嫌いやし(爆)、私が最近まで天王寺のアポロビルとか布施の映画館に行ってなかったのも、若い時は梅田やミナミ以外は大阪でも田舎やんという意識が強かったから。




そうそう、アースシェイカーのシャラのインタビューの中で、情報の少ない時代はレコードを買うのも大変だったという、以前、私も記事にした事がある事情が語られていて、“ジャケ買い”して失敗したときのイメージは大きかったと。
シャラは一枚でも多くのレコードを買う為に、天王寺で輸入盤を買っていたらしいです(粗末でシンプルな分安い)
で、そのシャラのインタビューの中で、そんなジャケ買いをしなくてすむラジオ番組の存在を語ってくれ、私も長年の疑問が解けた。
喋りなしで洋楽の新譜をまるまる流して紹介していたラジオ番組、DJ田中正美の『ビート・オン・プラザ』だそうです。





上記のみなさんのインタビューの中で、よく登場するのが石田長生さん。
石やんと呼ばれ愛された石田さんは、関西ローカルの深夜番組に、憂歌団のみなさんとかとよく出ていらしたので(私は最初、タレントやと思っていた)、関西人ならよく知っている人物、ギタリストなんですよね。





最後に、そんな石田さんとCharのセッション動画を貼っておきます。
このライヴ動画、実は石田さんが亡くなったあるギタリストを偲んでの演奏やったんですが・・・。
その石田さんも、2015年に62歳で亡くなってしまった。
関西人ギタリストにまつわる記事でしたが、死ぬほどギターを愛した男たちの音を聴いてあげてくださいな。

Char 石田長生_ Knockin' on Heaven's Door
 




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