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『単騎、千里を走る。』

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『単騎、千里を走る。』
解説:中国の巨匠チャン・イーモウ監督と、監督が尊敬して止まない高倉健との夢のコラボレーションが実現した感動のヒューマンドラマ。1人の日本人が異国の地で体験する心の触れ合いを通して、人と人とのきずなの大切さを再認識していく物語。単身で中国の撮影隊に加わったという高倉健の現地の人々と素晴らしい交流が作品全体ににじみ出ている。中国の人と言葉が通じないことで生じるやりとりがなんともコミカルで笑いを誘う点にも注目。

あらすじ:長年の間絶縁状態だった息子が病に倒れ、余命わずかだと知った父親の高田(高倉健)は、息子のやり残した仕事を代わりに完成させようと、単身中国に旅立つ。

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長年、息子と絶縁状態だった高田剛一(高倉健)は、息子の嫁(寺島しのぶ)から、息子が重病で余命幾ばくも無い事を知らされ、そのまま息子の嫁に導かれるように息子のいる病院へお見舞いに行くのですが、息子からは病室へ入ることも許されずに面会拒否される。
立ち去る剛一に、息子の嫁は1本のビデオテープを手渡す。
そこには、民俗学者でもあった息子が中国で撮影を試みた、ある名人の仮面劇の舞台裏が収録されていた。
剛一はなにか息子の為にできる事はないかと考えた瞬間、深く考えずに中国・雲南省を目指し、単身飛行機に飛び乗っていた(爆汗)・・・。
剛一は、息子が果たしていない撮影の続きをやり遂げようと、言葉の通じない中国で悪戦苦闘する・・・。

この映画、2006年の劇場公開時はどうだったのか私は知らないのですが、私が偶然見た動画では、中国語と英語の字幕スーパーはあるものの、日本語に関しては劇中と同じく、健さんのセリフと通訳の中国女性の言葉のみですので、異国での剛一の戸惑いや困難が痛いほど伝わってきました。
当時普及し始めた携帯電話を使ってまで、剛一は通訳を通じ、現地の人達に意外と幾つかの無理難題をお願いする(汗)・・・。
それに応える中国の人達の親切心には驚きますが、そうしているうちに剛一と現地の人達との間にハートフルな交流が芽生えていく。
そして剛一は自分自身と、東京の病院で病魔と闘う息子との関係を見直す機会に恵まれる。

この映画は多くのエピソードがあるわけでもない、むちゃくちゃシンプルな物語。
父と息子の物語が軸です。
コレ、公開時の私が観ても、イマイチわからない映画やったかもです(汗)・・・。
来春に息子が社会人になるという今の私だから、ビシバシ感じる事ができた。
そう、人間には時間が必要な事もある。時間を経て動く心もある。
やはり年いってもスターであり続けた人って、「最後は儚いんだぞ」という人生の行く道を見せてくれています。
とても心に染みてくる映画でした。


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この作品、中国の田舎の人達の親切心が凄い。逆なら日本人はこんなに他人に優しくできるかな?って。
私も若い頃に胡散臭い人材派遣会社に籍を置いていたときに何度か中国の人とご一緒したことがあったので、この映画を見ていて懐かしい気持ちになりました。
劇中、実は剛一の息子がやり残した中国での撮影が、息子にとってそれほど大事な仕事ではなかったことが分かる。
それでも、やり遂げようとする剛一。
本当にただ切り立った断崖という山中で耕運機が故障したとき、剛一は帯同していた小さな少年と共に迷子になるんですよ。
面白いというか中国(チャン・イーモウ)やなと思ったのは、剛一は野グソする少年の姿まで写真に収める・・・結果的にはその少年の父親に見せる為なんですが・・・。
幻想的な、少年と山を彷徨っていた時間帯に、翌朝救助された剛一は、息子が病院で亡くなっていた事を知らされる。


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私がこの映画の好きなシーンは、剛一が通訳に電話で、自分の息子が中国にいた時の様子を聞かされたとき。
「あなたの息子さんは人との関りが得意ではないようで、孤独に見えました」と。
それを聞き、「けっきょくなんや、息子も父親の俺と同じかい・・・そういうとこも俺に似たのか」という顔を健さんがする。
全編に渡って、「人生とはそんなものだよ」「普段は当たり前に感じている小さな事の中に、幸せってあるんだぜ。それでいいじゃねえか」と、健さんが言ってくれているような映画やったですね。
ある意味、根底に流れているメッセージは『あなたへ』に通じるものがありました。

私、この映画を中国で撮っているときのドキュメンタリーはテレビで見た事がある。
クランクアップのときに健さんは泣いていて、その喪失感から、数年は次の仕事にかかれないとおっしゃっていた。
今作での役名が健さんの本名に近いことから、健さんは伝えたい事があったのかもしれない。また、伝わってくる作品でした。



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これ、ネット上で見つけた『単騎、千里を走る。』 公開中の、今は無き大阪・東淀川区にあった「淡路東宝」の様子ですわ。
私が息子と『テルマエ・ロマエ』を鑑賞した映画館なんですよ。
この劇場の看板が、名物のゴジラではない時代があったんやね・・・。
この記事を書いている間にクリスマス・イヴからクリスマスに日付が変わったんですが、偶然にも、私はクリスマスの仕事帰りに、この「淡路」に用事で行く事になっている。我ながらなんちゅう偶然かと・・・。


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コメント

健さんだ。

そうなんだ?健さんがそんな風に心にとめてる映画ならこれは特別だね。機会があればみてみたい。
会ってなかった息子のやり残したことをやろうという親の心も、せつないけど。そのままなくなってしまうのも切ないね。

キモサベ毎度!

これは普通にYouTubeで見れました。
中国語の部分がわからないんやけど、健さんの劇中での置かれた立場と同じなので、逆に効果的やった。
なんか、みんなの人生もこう、似たり寄ったりじゃないのかなと、健さんに言われた気になる(笑)・・・。

No title

こんにちは☆

>むちゃくちゃシンプルな物語

私も、以前、鑑賞したのですが
シンプルな印象で、特に
レビュー(雑談)できなかった思い出があります.......
今見ると、新たな想いがありそうなんですね。

イヴさん、毎度です。

私が見た動画も中国語だけのやりとりの内容がまったくわからないので、余計にシンプルに見えました。

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Author:ゾンビマン
大阪の映画ファンです。資料・画像を中心に映画を紹介するつもりが自分語りしてたりするからご用心を・・・。

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