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『酔うと化け物になる父がつらい』

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2020年3月17日、火曜日、シネ・リーブル梅田の様子です。
先日のなんばのメインストリート同様、空中庭園のある観光スポット梅田スカイビルがガラッガラで(爆汗)、ミニシアターに隣接された観光客目当てのドラッグストアも、私が映画鑑賞に入ろうとする時間には閉店作業をしていましたわ。
吉本興業とМBS(大阪・毎日放送)がプレゼンした映画『酔うと化け物になる父がつらい』、首都圏では3月6日から公開されていて、大阪は遅れて13日からの公開。この映画の大阪での公開日を私は間違えた為に『Fukushima50』を観て良かったんですよね・・・。
『酔うと化け物になる父がつらい』も本当に心に沁みる良い映画でしたわ・・・。


『酔うと化け物になる父がつらい』
解説:アルコール依存症の父とその家族を赤裸々に描いたコミックエッセイを、松本穂香と渋川清彦主演で映画化。アルコールに溺れる父と、新興宗教にのめり込む母に悩みながら生きる娘の姿を映し出す。娘を松本、父親を渋川が演じるほか、今泉佑唯、オダギリジョー、浜野謙太、ともさかりえらが共演する。監督を『ルームロンダリング』などの片桐健滋が務める。

あらすじ:田所サキ(松本穂香)の父親トシフミ(渋川清彦)は無口で小心者だが酒に酔うと化け物のように変わり、母親(ともさかりえ)は新興宗教にはまっていた。そんな家庭で育ったサキは心を閉ざすようになるが、明るい妹や親友に支えられながら、家庭の崩壊を漫画に描くことで笑い話にしていた。ある日、父に病気が見つかる。
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この記事はたいした映画の内容案内にもなっていないのに、ネタバレしていますので(爆汗)、観覧注意でお願いいたします。

この映画、松本穂香演じるサキが、父親に先立たれた後に部屋のカレンダーを替えた瞬間、“本当の化け物は私だったのかもしれない”と、号泣するシーンで始まり、そして終わる。
エンドロールが流れようかというときに、私の後ろの席から女性の嗚咽が聞こえてきましてね。
その心情察するに余りある・・・という内容の映画で。

サキの父親トシフミは無口なサラリーマンなんですが、休日になると近所の飲み仲間が麻雀しにくるという、迎えるトシフミの妻と娘ふたりにとっては最悪の環境なんですね。
トシフミは酒乱というわけではないのですが、いつもつき合いで飲んで帰ってきては家族の手を煩わせているし、家族とのコミュニケーションが足りないことが日常茶飯事なので、サキと妹のふたりは、幼少期からそれが普通の家庭の姿だと思い込んで育つ。
トシフミが酔った日には、カレンダーの日付に赤ペンで「✖」を書き込むのが日課のサキ。
気が弱くて断れないタイプのトシフミは、どうしても酒とタバコをやめる事ができない。
トシフミの妻は新興宗教にのめり込む事で不満を抑えようと頑張っていたのですが、ある日トシフミに愛想を尽かし、なんとトシフミの誕生日に首吊り自殺してしまう。

遺されたサキが、しっかり者の妹や趣味の漫画描きに支えられてアラサーになって、どうしても酒をやめる事ができなかったトシフミに先立たれるまでが描かれています。

疲れ果てたトシフミの妻は自殺したけれども、「罪を憎んで人を憎まず」と娘たちには言い含めていた・・・まさに、とても人を愛おしむような目線で描いたホームドラマで、「フンガ♪フンガ♪」「ガンガラ♪ガンガラ♪」とアコーディオンとピアノで奏でられる音楽はコメディー調なので、むちゃくちゃ暗く重い話がどこかユーモラスだから、悲惨さを微塵も感じなくて済む(笑)・・・。
ホンマにどこにでもあるような家庭の姿なので、自分に置き換える事が出来る人は大いに考えさせられ、深く感じるほどに涙がとまらんと思いますよ。
人生の最後に「ありがとう」よりも、「ごめんなさい」を真っ先に言いたい人って、私を含めて多いと思いますもん・・・。

[2020年3月17日、『酔うと化け物になる父がつらい』、シネ・リーブル梅田②にて鑑賞]

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私、若い頃は酒の味なんてうまいと思わず、酔う為に飲んでいたから酒癖悪いとよく言われた。
今は酒が美味しいと感じるので、やはりやめられないんですよね。
で、ニ・三年に一回ペースで、この映画のトシフミのように、酔って帰ることがある。
モルモットのも~やんがいた時、「俺はお前がおるから帰ってきたんや~」言うてガサツに触ったらも~やんが怒って私をおもいっきり噛んだから、私は「こいつ噛んだ。痛いわ~」と涙流しながら笑っていたそうで(笑)、翌日も~やんの前で嫁さんが私の酔った真似をして見せたら、も~やんが「そうそう、ママさんそんな感じや」っておもいっきり同意していて(爆汗)・・・。
この映画のトシフミの娘サキの家庭は毎日がそんな感じで騒がしい。
酔ったトシフミがサンタになって窓から侵入してきて、背中を向けて寝たふりを力いっぱいする幼い姉妹(笑)は、クリスマスが大嫌いになるんやけど(超爆)、寝たふりも優しさや自分を守る術として身につけていく(後の伏線にもなっている)という、選べない親を盲目的に愛する子供の心がとても優しい。

若さを保っているともさかりえと、サキの妹役だった今泉佑唯がナイスサポーティング・アクト!


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原作が漫画だそうで、劇中のサキも漫画家になる事を支えに生きてる。そのサキの心情が漫画の💭(吹き出し)で描かれているシーンは個人的に凄く助かった。というのは、今回のシネ・リーブル梅田の音量が小さくセリフが聞きとりにくかったシーンが多々あったので(汗)・・・。
 

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この映画の監督さんが松本穂香を起用した理由として、「たぬき顔だから。悲惨な話を緩和してくれる雰囲気」だと(笑)・・・。
この人は大阪出身やし、テレビ版『この世界の片隅に』のすずさんを見てから応援しています。
クライマックスシーンでトシフミの頭をパ~ン!とはつる。凄い迫力でした。


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憎めないお父さんトシフミを演じた渋川清彦。私は彼が極悪人を演じていた映画『閉鎖病棟』しか知らないので、今回の世のダメおやじの代表みたいなトシフミ役にビックリしました。懐の深い俳優さんですね。
 
トシフミが酔って家庭に帰るまでの日常がたっぷり描かれますが、トシフミは人事課なので、友人(同僚)と会社の板挟みになったり、コミュニケーション不足の家族の事とか、やはりストレスになってる。
「そんなストレスなんて飲んで忘れなよ」って友人たちが地元で待ち構えていますからね(汗)・・・。
私的にはトシフミはそんなに化け物とは思えなかった。世の晩酌するお父さんも、最終的に酔うとファンキーになって、昭和おやじだとモーリス・ホワイトとバリー・ホワイトがチャンポンで鳴るわけさ(超爆)・・・。
で、「どこのホワイトも一緒じゃ!全部持ってこい!」みたいになる。分かってほしいとは思ってません(爆汗)・・・。


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家族愛を描いたこの作品、「父が嫌い」ではなく「父がつらい」というタイトルがミソ。
私は日常の食事制限がむちゃくちゃストレスなんやけど、ストレスの原因とか発散法とかについても、かなり考えさせられます。
この作品は原作もそうだと思うのですが、「どんな悲惨な事でも“面白い”という魔法の言葉で語ると笑い話になる」と。
そのメッセージで貫かれたユーモラスな“逸品”です。
特に父と娘のお話なので、お父様に先立たれた娘さんはハンカチのご用意を・・・。

最後にお知らせですが・・・。
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いよいよ来週26日で終了する「午前十時の映画祭10」、なんと最後の週末からは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の3部作がすべて上映されますね。
どれかをスクリーンで観たいという方は最後のチャンスかもしれません。
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コメント

さけのみ

さけはやめないと、とおもいつつやめらんない。自分の父親はへべれけになるほど飲んだとこをみたことないんだけど、私は醜態を何回もさらしてるからなぁ。人生最後にごめんなさいっていうのは私だなとおもった。確かに彼女はたぬき顔かも、笑っ

キモサベ毎度!

特に暑くなるとビールはやめれんね。
若い頃はタバコ連発で吸いながら肴なしで飲んでたけど、今は酒と惣菜のセットがやめれん。
キモサベは酔ったら力とか強くなって絡みそう(笑)

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Author:ゾンビマン
大阪の映画ファンです。資料・画像を中心に映画を紹介するつもりが自分語りしてたりするからご用心を・・・。

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