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『幼い依頼人』

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2020年4月5日、日曜日、アジアのどこかの国・・・いや失礼(汗)、シネ・マート心斎橋の様子です。
「3密」を回避しようと工夫された館内。
ロビーにある『イップ・マン』がカンフー・トレーニングする稽古台に燃えるわ(笑)・・・。
『幼い依頼人』、私を入れてお客さん10人ほど。
ミナミのアメリカ村も、最近の日曜日の中では一番閑散としていた。大阪人は自粛ムードに敏感になっています。





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関西版新聞広告です。 



『幼い依頼人』
解説:韓国で実際に起こった虐待死事件に基づくサスペンス。出世だけを望んできた弁護士が、10歳の少女のために奔走する。『エクストリーム・ジョブ』などのイ・ドンフィが弁護士、『母なる復讐』などのユソンが継母、子役のチェ・ミョンビンが少女を演じる。『私は王である!』などのチャン・ギュソンがメガホンを取った。

あらすじ:ロースクールを卒業した後、児童福祉館に臨時で就職したジョンヨプ(イ・ドンフィ)は、継母(ユソン)から虐待されている姉のダビン(チェ・ミョンビン)と弟のミンジュンに出会う。その後法律事務所に就職した彼は、ダビンの鼓膜が破れ、さらにミンジュンが死んだことを知る。ダビンが弟の殺害を自白したことに衝撃を受けたジョンヨプは、彼女の弁護を引き受けることにする。

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実は昨年から日本で公開される韓国映画のラインナップを見ていますと、幼児虐待を描いた作品が多々目についた。そんな作品群の中から、私は『幼い依頼人』という作品をチョイスしました。
理由は、私が年明けに観た『エクストリーム・ジョブ』に出演していたイ・ドンフィが出ているから・・・。

ロースクール卒業後、姉の家に居候するジョンヨブは資格マニアの弁護士で、有望な事務所での所属を志望する間はプータロー状態。そんな現状を姉に「役立たず」と罵られたジョンヨブは、資格を活かし、ある児童福祉施設に腰かけで就職するんですね。
序盤はそんなジョンヨブのダメ男ぶりと、亡き母の面影を探りながら仲良く暮らす10歳の少女ダビンと、7歳のミンジュン姉弟の日常が交互に描かれていきます。

ある日父親から、「挨拶しろ。この人が今日からお前たちのママだ」と継母ジスク(ユソン)を紹介されて大喜びの姉弟は綺麗なジスクによく懐いていくのですが、うまく箸が使えないミンジュンを厳しく躾けるうちにジスクは姉弟に対する暴力が日常的になっていきます。
やがてジスクの暴力に耐えかねたダビンは、児童福祉施設のジョンヨブのもとに、救いを求めて通うようになるのですが・・・。
腰かけで就いた仕事で子供を相手にする事に乗り気でないジョンヨブが、姉弟と交流するうちに心を通わせるという描写をたっぷり時間を割いてユーモラスに見せてくれる。

そう、この作品は親の幼児虐待を前面に押し出したものではなく、子供たちに頼られたダメ男ジョンヨブとの絆と約束がメインになっている。

ジョンヨブは自分の出世の為に福祉施設を辞めてしまう。その間に虐待をエスカレートさせたジスクはなんとミンジュンを殴り殺し、ダビンに罪を擦り付けて世間を欺くんですよね・・・。
怒りと後悔の念に震えたジョンヨブは、弁護士としてジスクと闘い、ダビンの潔白を証明するというお話。
実話ベースのフィクションなのですが、子供は親を選べないので、片方の親が連れてきた人は義理の親として認めようと心が動くものです。
そういう一面が引き起こす悲劇を、周りの大人がどう食い止めるか?という部分。子供が本能的に放出してしまったSОSに大人がどう向き合うかが描かれていて、エンタメとしてもたいへん良く出来た映画やと思います。悲惨すぎる内容を韓国風味でマイルドにしているのはユーモラスな演出が伏線となった賜物。

[2020年4月5日、『幼い依頼人』、シネ・マート心斎橋①にて鑑賞]

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『エクストリーム・ジョブ』では仏頂面で車での張り込みばかりやってたイ・ドンフィ。その仏頂面キャラが本作でも活きてました。なんかすべてに対して他人事みたいなスタンスの人物がジョンヨブですから。
しかし、自分との約束(5万ウォン札とハンバーガー)が絡んだ事で幼い命が殴り殺しにされた事にジョンヨブは酷く傷つく。
しかし、いくら心の通った児童を守ろうとしても親の権利は強い。第三者が無許可で連れ出すと誘拐になりますからね。
そういう虐待のような日常、意外と周りは見ているぞと、姉弟と周りの人間をうまく繋いだゴリラのぬいぐるみなどの伏線は韓国映画らしくてお見事。


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鬼継母ジスクを演じたユソンは綺麗な人やね。この人が髪をゴムで後ろに結わえるとき、躾を越えた暴力の始まりなのだよ。
こういう綺麗な鬼女を「おじさんなんとか懲らしめてあげてよ」って言われてみたいわ(爆汗)・・・。
私ならまず濃密接触しかできない狭い空間用意して、破ってひっくり返してと(超爆)・・・。
で、この映画はジスクの虐待が見ていて憎たらしいほどのえげつない描写までいかない。
ソコの部分のマイルドさは作り手の良心として素晴らしい配慮だと思う。虐待そのものを描いた作品ではないので。


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私はいつもニュースを見ていて思うのは、学校生活などにおける陰湿ないじめ事件は関東。バカ親による幼児虐待の事件は大阪が圧倒的に多い気がしてる。
大阪のやんちゃはね、男気が先行して中身はガキのままで大人のストレスと対処するから、子供に手をあげる親が多いんよね。
私、最も残酷な死に方は「殴り殺し」やと思うから、ソレを子供にするなんて絶対に許せん。
この『幼い依頼人』の鬼継母ジスクはたしかに鬼畜やけど、実は姉弟の父親が一番悪い。
「お前たちは予定になく生まれた要らない子だ」と平気で姉弟に言って、裁判になってもジスク側に回って娘のダビンと闘うようなクソ親父ですからね。

今コロナウィルスの影響でメジャー系の映画館は週末休みの時間短縮で・・・特に新作メジャー映画の公開延期は映画ファンとしては本当に痛い。
当分はミニシアター系のシネコンに頼るほかないですね。
面白そうなマイナー映画が目白押しなのが救いなのですが・・・。
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コメント

幼い依頼人

ゾンビマンさん、こんばんは。

>親の幼児虐待を前面に押し出したものではなく、
>子供たちに頼られたダメ男ジョンヨブとの絆と約束がメインになっている。

この展開がですね、昨年7~9月に関テレで放送してた吉岡里帆主演のTVドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」の最終回間際に似てて意外でした。

>実は姉弟の父親が一番悪い。

この父親の態度は胸糞悪かったですね。
人として信じられないです。

>日本で公開される韓国映画のラインナップを見ていますと

私、今年に入って「パラサイト 半地下の家族」「無垢なる証人」「スウィング・キッズ」「幼い依頼人」「暗数殺人」と韓国映画ばっかり観ていますわ。(^^;

で、どれもクオリティが高いんですよね。

今後公開予定の「悪の偶像」「はちどり」「マルモイ ことばあつめ」「82年生まれ、キム・ジヨン」も観る予定ですから。

>当分はミニシアター系のシネコンに頼るほかない

ミニシアター系が大手シネコンみたいに土日祝の営業を閉めたら、私としてもお手上げですね。( ̄▽ ̄;)

d2200mbさん、毎度です。

ミニシアター系の予告編見てると、面白そうなのがたくさんで。
日本で公開される韓国映画は元々水準が高いのですが、邦画と同じくどれも2時間近い。もっと切れるかがポイントですよね。

気になってました

これね、気になってました。実話だといきて、やっぱり韓国にも日本と同じような問題があるんだなと思いました。韓国は弁護士になるのたいへんそうだからね、祖のあと、ニートってそら役立たずっていわれちゃうね。お父さんが殴ってくると先生に手紙かいた女の子がいたけど、そういうSOSを大人はちゃんと受け止めないとね。

キモサベ毎度!

この映画の主人公は、正義についての定義が他人と少し違うので、弁護士事務所の面接で落ちるというのが冒頭のつかみでした。
この作品で描かれる虐待は説明不足で理不尽すぎる。
10歳の女の子を秘かに想うクラスメイトが良い仕事します。
韓国は食事の中身が豊富で扱う食器も多いから、躾を厳しくするときりがないな。
今週もつまらない平日を乗り切ろう!

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Author:ゾンビマン
大阪の映画ファンです。資料・画像を中心に映画を紹介するつもりが自分語りしてたりするからご用心を・・・。

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