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『エデンの東』


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70年代リバイバル公開時のチラシ2種です。



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2020年5月31日、日曜日、TOHOシネマズなんば・別館の様子です。
見てください、別館のタイムテーブル。朝から名作映画の上映ばかり。もっと派手に宣伝してもよいと思う。
近郊のパチンコ店の整理入場の様子も凄い。
今回の新型コロナウイルスによって、かなり従来の考えを変える機会を与えられ、私が死ぬほど嫌いなパチンカスたちへの考えが少し柔軟になった。私も映画中毒から抜け出せないシネマンカスやからね(爆汗)・・・。


エデンの東・全国 (2) エデンの東 (2) 

「みゆき座」と、1980年関西リバイバル公開時の新聞広告です。

 

『エデンの東』
解説:旧約聖書のカインとアベルの物語を下敷きにしたジョン・スタインベックの同名小説を、「欲望という名の電車」「波止場」の名匠エリア・カザン監督が映画化した青春ドラマ。1917年のアメリカ・カリフォルニア北部の町サリナスを舞台に、孤独な青年キャルの苦悩や家族との確執を描く。主演は本作が映画初出演となるジェームズ・ディーン。共演にジュリー・ハリス、ジョー・バン・フリート。音楽はレナード・ローゼンマン。

あらすじ:1917年、カリフォルニア州の小都市サリナス。ここで農場を営むアダムには2人の息子がいた。兄アーロンが真面目で心優しい性格から父に可愛がられる一方、気むずかしく反抗的な弟キャルは父に疎まれていた。アーロンの美しい婚約者エイブラはそんなキャルが気がかりだった。ある日、キャルは父から死んだと聞かされていた母がまだ生きていることを知る。そしてそれが、どうやら近くで酒場を経営するケートらしいと知り、ふしだらな母の血を自分だけが引き継いだのだと一人悩むのだった…。

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 ↑
私が所持するパンフ2冊です。


私は映画に興味を持ってから約半世紀生きてきたのですが、夭折した伝説のスター、ジェームズ・ディーンの映画を一度も見た事がなかった。ホンマに単純に縁がなかっただけなんです。なぜかジェームズ・ディーンの映画だけはあまりテレビでも放送されていなかったし。
今回、新型コロナウイルスの影響で世間のあらゆる劇場が休業に追い込まれ、再開したのを機に、各シネコンでは名作映画を低料金で公開している。
私は初めてジェームズ・ディーンが主役を務めたという1955年(昭和30年)の映画『エデンの東』を観てビックリしました。
なんで俺の人生の周りにいる人はこの映画の事を早く教えてくれんかったのかと・・・むちゃくちゃ凄い話の良い映画なので驚きましたわ!

映画の冒頭、一見真面目な軽装の若者が、教会のミサに行くようないで立ちで銀行にお金を預ける不愛想なご婦人を尾行している。その薄汚れた姿で悲しい瞳を湛えた若者キャル(ジェームズ・ディーン)は、どうやら死んだと思っていた自分の母親が生きているらしいという噂を確かめる為に行動を起こしていると分かる瞬間から、私はもう終わりまで映画に心が釘付けになった。

キャルは隣町であるサリナスの農場主アダム(レイモンド・マッセイ)の次男坊で、聖書を愛読する父アダムは優等生の長男アーロン(リチャード・ダヴァロス)は可愛がるんですが、挨拶もできずにひねくれたキャルには手を焼いている。アーロンには将来を約束する恋人アブラ(ジュリー・ハリス)がいるのですが、アブラも反抗的でナイーブすぎるキャルを怖がっている。
アダムに説教されたキャルは、いかがわしい酒場を切り盛りする隣町のご婦人の話をアダムにぶつけると、アダムはキャルの母親が家を飛びだし、どこかで生きている事をあっさりと認める。

かまってちゃんなキャルは、とにかく父親アダムに喜んでもらおうと奮闘するのですが、機転を利かせた流れ作業に盗品を使ったり(超爆)、物凄く惜しい事の連発に終始する(笑)・・・。
コロナウイルス過で非難されまくってるパチンコで10万円勝つような事を繰り返すキャル(超爆)・・・。
ある日、「自分は悪い母親に似たから父親から愛されていないのかもしれない」という悩みをアブラに打ち明けたキャルは、意外にも同じ思いに悩んだ事があるというアブラと打ち解ける事ができたんですね・・・。(最終的に、キャルの母親ケート(ジョー・ヴァン・フリート)が家を飛び出したのも、アブラと同じような理由で自由を求めてのもの)
以後、実は聖人のような人との関わりに息苦しさを感じていたアブラは、空振りを繰り返しながらも、己の存在価値を見いだそうと奮闘するキャルにハートを持っていかれるわけ。

迎えたアダムの誕生日の夜、キャルに頼まれてサプライズを手伝うアブラなのですが・・・。
またしても空振りしたキャルの姿にアブラが初めて涙したとき、私もたまらんようになって涙流したわ。
実は我々って、大小いろんなこと、細かいしょうもない事にまで縛られて生きている。
そこで少しボタンを掛け違えるだけで、こんなにみんなが不幸になってしまうのかという、凄い物語やったんですね。
だからこそ、アダムがキャルに人生最後の場面になるかもしれんという時に、看護師の悪口を言ったとき(爆)、くちあんぐり後しんみり嬉し涙で終わるというこの映画に心底鳥肌が立ちました。
なんぼジェームズ・ディーンが伝説のスターであっても、やはり優れた作品があってこそ輝く。
見終わってね、「生涯ジミー命」を貫いた、小森のおばちゃまの気持ちがすんごく分かった。

[2020年、5月31日、『エデンの東』、TOHOシネマズなんば・別館スクリーン⑪にて鑑賞] 

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初めてジェームズ・ディーンを観た私は、キャルが服を着て動くジェームズ・ディーンに見えすぎて困ったんですが(爆汗)・・・。
小柄な伝説のスターという意味で、ブルース・リーに似たオーラを感じていました。
先日、「持って生まれたワルの目」という事で坂上忍さんの瞳に触れたんですが、むちゃくちゃ孤独がにじみ出た瞳なんですよね・・・キャルは。
で、若い頃のショーケン以上に捨て犬みたいなのがキャル=ジェームズ・ディーン。


劇中、なぜかアブラの前ではモテてるキャルは、それまで連れてる女性にはつれないのは気になる(汗)・・・あと、お祭りのシーンで、ジェームズ・ディーンとジュリー・ハリスは的当てのボール投げがやたらと上手いのにも驚いた。


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この映画のタイトルバックで、一番上に名前が出るのがジュリー・ハリスさん、この人も私は初めて見る人。
1917年を描いた物語ですから、道徳観とか宗教観の違いなんかがあると思うんですが、いろんな考えのもとに色んな生き方に苦悩する人々が登場する物語ですね。
アブラはキャルに、「あら、私は大人だけど、まだ子供の気持ちは忘れていないわよ」って。そう、若者たちは大人に背伸びしていた時代のお話やから。「大人になんかなりたくない」という今とは次元が違いすぎる。時代の流れやね。
そんな中、アーロンを愛しているはずやのに、いつの間にかキャルに心を奪われていくアブラは、この映画を観る者の心の代弁者でもある。重要な役なんですよね。


私、もし大金を得るかわりに、どこかへ一部を寄付しなさいと言われたら、難病や飢餓で苦しむ人へは寄付しない。
親に捨てられた人達の集まる施設に迷わず寄付します。
この世に生まれ、親に愛されなかったという不幸以上のものはない。
この映画のアダムのように、不器用で聖書に縛られているから愛情表現に乏しい親になってしまうと、子供がひねくれてしまうんですよね・・・キャルのように。
人に喜んでもらいたい。褒めてもらいたいから、教えられてもいないのに一生懸命に想いを形にしようとする。
そういう姿を等身大で演じてくれたジミーの死が、当時の映画ファンにはどれほどショックだったか、察するに余りある。


映画ファンとして、大きな忘れ物を取りに戻れた・・・という1日でした。




















 
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コメント

ジェームス.ディーン映画を未見だったとは!
80年代頃までは大晦日に「ジャイアンツ」やったりと、実はいまもBSとかでやってくれたりしてるんですヨ😄

高校の時のアーネスト.ボーグナインそっくりの体育の先生が、
保健の授業の時に「ワシの好きな映画」と言ってオープニングシーンからのシチュエーションを浜村淳なみに一時限使って語ってくれた事がありました。
遊園地のシーンが観ていて嬉しくてなぁ、って言ってたのも思い出します。

宝塚でもやってて、真矢みきもよかったんですけどね、映画の再現、って感じでした。

ぜひ機会があれば「理由なき反抗」のチキンレースのドキドキも味わってください。

私が初めてテレビで見た時は野沢那智さんの吹替えでしたよー(^.^)

ぽんぽんさん、毎度です。

私は食わず嫌いが激しいので、「えっ、あれ知らんの?」という作品や曲ってたくさんあります。
『ジャイアンツ』は近年観るチャンスがあったんですが、長いからスルー(汗)・・・。

人生に一度はアーネスト・ボーグナインみたいなオッサンに遭遇しますよね!(超爆)私の場合は糸数とかいう喧嘩した沖縄出身の相手がそうやった(爆)・・・。
で、私の場合はメガネかけた中学の技術の先生が、授業そっちのけで『激突!』と『ジョニーは戦場へ行った』を語って聞かせてくれました。

私もあの遊園地のシーンは印象に残った。
観覧者で禁断のキスしてる下ではドイツ人が責められていてね。色んな場面で昔の映画は上手やなと感心しましたです。
ジミーの吹き替えは野沢那智さんしかおらんでしょうね。

お久しぶりです

ゾンビさんお久しぶりです。
こちらでは今コロナ以上に、人種問題のからんだ暴動で荒れています。ジェームス・ディーンの出た「ジャイアンツ」も、メキシコ人に対する人種差別を描いた大作でしたよ。人種問題は、なかなか解決されない永遠のテーマかもしれませんね。
ジェームズ・ディーン本人も、幼い頃から父親から疎ましがられていたらしく、最愛の母親が病気で亡くなってからは、叔母夫婦に預けられて育ったそうです。そういう自らの経験が、「エデンの東」での演技に反映されていたのかもしれませんね。
ときに、すでにご存知かもしれませんが、「エデンの東」でキャルの母親を演じた女優さん、あの「エクソシスト」の悪魔の声をやられてましたよ。

すみれんげさん、毎度です。

アメリカでの暴動、いつの時代もなくならない。
人種差別の根が深いんでしょうね。
映画『網走番外地』で、健さんが同じ手錠に繋がれたウマが合わない囚人をなぜ許したのか?というと、強面の囚人が死にかけたときに「おっ母あ」と呟いたからなんですよね。
大きな黒人さんが「ママ息が出来ない」と言ってるのに膝を緩めなかった白人警官は人として地獄を見るべきです。
ジェームズ・ディーンの演技は凄かったですね。
『エクソシスト』のあの声は有名な人が吹き替えたと聞いた事がありますが、あの方だったとは。
そのあの方の演技も凄かったです。

小森のおばちゃま、なつかしいね。

なんかさ、こういう名画って、若いときにみちゃだめだなあと改めておもったよ。昔、午後ロードでみたことがあったけど、その頃の私にはジェームスディーンのカッコよさも、この話の面白さもわからなかったんだよね。なんだけど、兄貴の感想よんでたらむちゃくちゃいい映画だなと思った。文章と文章の間を埋めるような「経験値」が培われると、ひとつのことが多角的に感じられるようななるのかな。ジェームスディーンは、確かに捨てられた子犬みたいな、よろっとした孤独な目線と見た目の不良感のカッコよさがたまらない、存在がギャップ萌え、ツンデレかも。

キモサベ毎度!

それはまったく同感。
昔映画雑誌でエデンの東のシノプシス読んだことがあって、父親に好かれたい若者の話しと知り、父親を知らんと育った俺にはわからんやろなと決めつけてた。
この年になって見たというタイミングが私にとって凄くよかったと思います。
ジミーはパッと見ていじめて光線が出てるくらい冴えが見れんかったけど、演技に引き込まれる凄さがありました。名作映画やねえ。

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ゾンビマン

Author:ゾンビマン
大阪の映画ファンです。資料・画像を中心に映画を紹介するつもりが自分語りしてたりするからご用心を・・・。

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