FC2ブログ

記事一覧

『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』

ウッジョブ00ウッジョブ0




『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』
解説:『ウォーターボーイズ』など数々のヒット作を送り出してきた矢口史靖監督が、人気作家・三浦しをんのベストセラー小説「神去なあなあ日常」を映画化した青春ドラマ。あるきっかけで山奥の村で林業に従事することになった都会育ちの若者が、先輩の厳しい指導や危険と隣り合わせの過酷な林業の現場に悪戦苦闘しながら、村人たちや自然と触れ合い成長していく姿を描く。『ヒミズ』などの染谷将太をはじめ、長澤まさみ、伊藤英明、ベテラン柄本明らが共演する。

あらすじ:大学受験に失敗し高校卒業後の進路も決まっていない勇気(染谷将太)は、軽い気持ちで1年間の林業研修プログラムに参加することに。向かった先は、携帯電話が圏外になるほどの山奥のド田舎。粗野な先輩ヨキ(伊藤英明)のしごき、虫やヘビの出現、過酷な林業の現場に耐え切れず、逃げようとする勇気だったが……。


ウッジョブ1ウッジョブ2


受験に失敗し、高校卒業後の進路が決まっていない勇気は、友人たちと遊び疲れた帰り、商店街に置いてあるリーフレットに向かって噛んでたガムを吹き付けたら、ガムに導かれるように手にしたリーフレット表紙のモデル女性に強く惹かれた。
運命に無理やりこじつけるように(笑)、勇気はホンマに軽い気持ちで、リーフレットに記載されていた林業研修の1年間プログラムに参加する。
まず最初に一か月間の講習を受けるのですが、その時点で同じ研修を受ける仲間たちは次々と辞めて帰ってしまう。勇気はただただ、辞めて脱走する機会を運悪く逃していただけ・・・という序盤から、矢口史靖監督は笑わせてくれる。

勇気は携帯電話が圏外になる田舎の林業会社のお世話になり、残りの約1年間を過ごさなければならない。
過酷な林業の世界で、パワハラ気質の先輩ヨキの厳しい指導を受けながら、どうして勇気は耐える事ができたのかというと、リーフレットの女性モデルに会いたかったから。
(勇気がリーフレットの表紙を大事に切り抜き、懐に入れて日々を耐える気持ちは男としてよくわかるよ)
で、勇気は憧れの表紙のモデルが、なんと自分が居候している民家の隣に住んでいるバツイチ子持ちの教師、直紀(長澤まさみ)だと知る。直紀は知人の頼みで渋々表紙のモデルを一度だけ引き受けただけだった。

私、コメディ映画というジャンルと共に、矢口史靖という映画作家は過小評価されすぎていて、彼の素晴らしい映画を見る度に、悔しい思いに駆られるほど。
矢口監督はいつもひとつのテーマ(ジャンル)を徹底的に掘り下げて、ハウトゥーものという枠を超えた抜群の語り口で楽しませてくれる。
登場人物が多い矢口監督の映画、終わるころにはその全員が愛すべき人物に見える。私は彼の映画のレビューを書くたび、巻末に同じ事を書く・・・。
“団結してある事を成し遂げた者たちを描く矢口監督作品の後味はいつも爽快で、振り返ると愛おしい。
それって、いつもそんな作風って凄い事だと私は思います。“と。

ウッジョブ3ウッジョブ4

まず最初に、勇気がお世話になる豪気な先輩ヨキを演じた伊藤英明にビックリする。
まるで映画『七人の侍』で、三船敏郎さんが演じた菊千代みたいなキャラで超ナイスなんです。
超田舎の山奥であるこの映画の三重県の村は、まるで山を神のように祀り、信仰のように子孫を残す事に重点を置いているから、ヨキは妻みき(優香)の排卵日にええ仕事せんかったらむちゃくちゃ怒られる(爆)・・・。
優秀な親方(光石研)率いる中村林業の世話になる勇気は、いきなり雨の中、山の斜面をずり落ち、股間をヒルだらけにしてしまった為、村の子供たちから「ヒル」とあだ名される(笑)・・・。
序盤、お笑いギャグに用いられるのが、勇気の嘔吐(爆汗)・・・ヘビ酒に鹿の首、もうひとつのコップにはいったアレはキツいわ(爆汗)・・・。
見ていて、私もこの映画で教えていたロープの「もやい結び」に挑戦したくなった。




ウッジョブ5ウッジョブ6ウッジョブ7ウッジョブ8

勇気は直紀に惹かれながらも、電車が6時間に1本しかない村の事をどこかバカにしている。直紀はそんな田舎を愛しているから、かつての夫と同じ、都会人である勇気の事も最初は好きになれない。
しかし、同じ仲間のあらくれたちに勇気は揉まれるうち、村の生活にやすらぎと生きがいを感じるようになるんですね。
ある日、高校時代の友人たちが林業見学を申し込んできて、村人の前で田舎をバカにしたとき、勇気は怒って学友たちを叩き出す。本当の意味で、勇気が村人や林業仲間の一員となった瞬間でした。
勇気の研修期間の終わりが近づいたとき、村人しか参加できない重要なお祭りに勇気は参加を認められるのですが・・・。



ウッジョブ9
このシーン、直紀が汗を拭いたタオルを変態チックに持ち帰ろうとする勇気から、タオルを取り返す為にとった直紀の行動が凄い!
私、長澤まさみって整った人なのに、なんで老けて見えるのかな?と思っていたら、彼女はすっぴんが多く、映画の中でも自分を綺麗に見せようとはしていない事が多い。それって女優としては凄いですよね。
勇気と直紀が河でお弁当を食べるシーンが、終盤の少しスピリチュアルな出来事に結び付く。私、そのシークエンス大好き。


ウッジョブ10ウッジョブラスト

出だしだけ見ていると、どうにもこのなんも考えてないヘラヘラした主人公に共感できるやろか?という、勇気を演じた染谷将太って、やっぱやるねえ!おもろい!
この映画、勇気以外は三重の田舎の人という設定なのですが、セリフの殆どが関西弁訛りなんです。
コテコテではないところが、関西寄りの三重という設定なので、粗が緩和されているというか、不思議なリズムを生み出してるんですよね。関西弁の良い部分が強調されている。私は三重訛りは知らんのやけど(汗)・・・。
林業とは、子供たちの未来に引継くもの・・・という地球資源を意識したメッセージもちゃんとある。
私は矢口監督って天才監督やと思うわ。
劇中、爽やかなシーンをアコースティックギターの音色で表現していて心地よいのですが、心地よい余韻をそのまま引きずったようなエンドロールの主題歌も最高!

Maia Hirasawa - happiest fool

https://www.youtube.com/watch?v=VzEWmCnG5u0

スポンサーサイト



コメント

No title

こんにちは~☆

私も、この作品は、予想以上に良かった記憶が
あります!(^^)/

林業という、その土地に根付いた仕事で
その土地の匂いを感じるのが、イイです!

イヴさん、毎度です。

私は田舎で山仕事も畑や田んぼも手伝わされたので、林業はむちゃくちゃ大変なの、よく知っています。
虫が大嫌いやしね(笑)・・・。
矢口監督のハウトゥー青春コメディはどれも最高ですね!

No title

こんばんは。
これずいぶん前に見たんですが、映画見た後原作を読んでみたら、そちらも面白かったです。
ヨキは原作では直紀の思い人でもっと年上で落ち着いた人なんですが、この点は原作よりも伊藤英明の粗野なヨキの方がナイスでした。伊藤英明って単細胞体育会系で全く興味のない俳優だったんですが、この役はサイコーでした(笑)
矢口監督は笑わせながら、若者の成長を描くのがすごくうまいですね。

おじゃまします

 長澤まさみの考察は同感です。素敵です。好きな女優さんです。モテキの時の可愛さからぞっこんです。
 この作品も観ました(^^)伊藤英明がコミカルかつカッコよかったですね。

tontonさん、毎度です。

伊藤英明さんのヨキのような人は、昔はどこの現場にもいました。危険な現場ではああいう感じの人がいたほうが頼りになるんですよね。命がけですから。
私はこの映画で伊藤英明さんの印象がさらに良くなりました。
矢口監督はワンパターンと言われるかもしれませんけれど、作品の品質は毎回高いですよね。
天才やと思います。

ムービーさん毎度です。

長澤まさみって、なぜだか私は乙羽信子さんとダブるんですよ。ああいう女優さんにシフトチェンジしていきそうな気がして。乙羽さんも若い頃は可愛かったですから。飾らない人って感じですよね。
この映画では長澤さんも伊藤さんも、鼻チ~ンしていてビックリしましたけど(笑)

入れ歯

家の父親って、昔バカなことして、歯を溶かしちゃってね、若い頃から入れ歯だったの。なのでね、あの状況…かなり遭遇したことがあってさ(苦笑)この映画の思い出しポイントは、あそこよ!あのシーンは、リアル(爆笑)
これってさ、三重の話だったんだ??なんかへんな方言だなと思ったんだけど。大阪よりの、三重?わたしが行く方だな。

染谷くんって、すごいよね。本当に最初の、ヘタレさからの成長ね。こいつ大丈夫?っておもうんだよなぁ。役者として、力が抜けてる感じがすごくいいなとおもう。

キモサベ毎度!

せやねん!入れ歯(爆汗)・・・。あれはキツい。
腐乱死体とディープキスしたくらいのインパクトあるわ(汗)・・・。
三重は名古屋と関西の間って認識やねんけど、あんなに関西弁やとは思わんかった。
そうそう、キモサベは三重のダム行ってたよな。
この映画はさすが矢口監督作品で、おもろかったわ。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ゾンビマン

Author:ゾンビマン
大阪の映画ファンです。資料・画像を中心に映画を紹介するつもりが自分語りしてたりするからご用心を・・・。

訪問者カウンター

カレンダー

04 | 2021/05 | 06
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

カテゴリ

月別アーカイブ