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『ゆきゆきて、神軍』



『ゆきゆきて、神軍』の宣材2種です。
 
 
『ゆきゆきて、神軍』
解説:天皇に向けパチンコを撃ったこともあり、過激に戦争責任を追及しつづけるアナーキスト奥崎謙三が、ニューギニア戦線で起きた疑惑の真相を探るべく当時の上官を訪ね歩く姿を追った衝撃のドキュメンタリー。1982年、兵庫県神戸市。ニューギニア戦の生き残りで、いまはバッテリー商を営む奥崎謙三。ある日、終戦後23日もたってから、敵前逃亡の罪で二人の兵士が射殺されたことを知った奥崎は、処刑した上官5人を訪ね歩き、当時の生々しい状況を聞き出していく……
 
 
 
 
ブロ友のpu-koさんがドキュメンタリー映画を特集した記事を更新されていて、私にも印象に残るドキュメンタリー映画があったかな?と思い返してみた。
すぐに浮かんだ。強烈なヤツが・・・。
 
『ゆきゆきて、神軍』という作品はひとりのアナーキストを追ったドキュメンタリー映画で、公開当時凄く話題になり、海外でも評価された。
ひとりのオッサン(奥崎謙三)が、戦場にいた時に所属していた部隊で理不尽な殺人事件があった事を知り、当時の上官を訪ね歩いて事件の真相に迫るというドキュメンタリーなんですが・・・。
アナーキストって聞きなれない言葉、何やねん?と思うでしょ?
この作品の奥崎謙三という人物の行動を見ていると、言葉の意味がわからなくても、アナーキストの恐ろしさがわかる。(いろんな定義はあるやろうけど、奥崎はイッちゃってて怖い)
とにかく言動がむちゃくちゃで、凄く暴力的なんですね。
 
でね、面白いのが、そんなむちゃくちゃなオッサンと時に対立しながらも、カメラはどこか冷ややかな目線でオッサンの無茶ぶりを捉えている。
奥崎というオッサンはとにかくすぐにキレる。
相手の態度が悪いと「コラ~!」って感じで殴り掛かるんですが、意外に相手が強くて返り討ちに遭う事もある。そんな時に奥崎は、「約束が違う。撮影するな」とすねるんですよね(爆)・・・。
 
ある意味、奥崎の行動は正義なんですよ。
しかし、何事にも極端なオッサンのクレイジーな行動を見ていると、戦争責任を追求するとかいう正義がどこかへ吹っ飛んでしまうんですよね・・・。
奥崎に追求された元上官は、「あんな戦場の状況の中、人間はどうにかしちゃってるから、正常な判断なんてできないよ。仕方がなかった」と苦しい言い訳をするんですが、部下を殺したという元上官のほうが人間味を感じる事ができるので、自己の哲学に凝り固まって話の通じない奥崎とのやりとりの中で善悪の区別がつかなくなってくる。そういう部分で戦争のクレイジーさを浮き彫りにしている部分があるからこの作品は凄い。
 
奥崎謙三という稀な男の凄さを克明に捉えた物凄くパワフルなドキュメンタリー映画でした。
この映画の凄さは文章では説明できない。見なければわからない。
でも、私は面白いと思ったこの作品を、人には絶対に薦めない(爆汗)・・・。
 
 
 
 


 
1987年公開のこの作品、企画はあの今村昌平さんです。
奥崎謙三の小指がないのは、戦場で撃たれた傷によるもの。
敵前逃亡を謀った部下を上官が撃ち殺したという戦中の疑惑を暴く奥崎謙三。
本来なら凄く正義感にあふれた良い行動で、奥崎が力ずくで引き出した真実によって救われる人もいるという映画かと思いきや・・・。
奥崎謙三という"猛人"を克明に記録したドキュメンタリー映画なんよね(爆汗)・・・。
あまりにもパワフルすぎて、私の脳みそに軽い傷が残った作品でした。
 
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