FC2ブログ

記事一覧

『ゴジラ 60周年記念デジタルリマスター版』

私が7日・土曜日の1本目に観た映画を紹介します。
 
 

今回の『ゴジラ』のリバイバル公開のB5チラシです。
 





7日・土曜日のTOHOシネマズ梅田・シアター5の様子です。
狭いシアター内は8割埋まっていました。
若い女性が数人いたのは、ゴジラファンとして嬉しかったですね。
 
 

コレ、今回のリバイバル公開に合わせて発売されていた復刻パンフのセット。
定価1620円と高いんですが、ファンには嬉しい発売でした。
 
 
 
『ゴジラ 60周年記念デジタルリマスター版』
解説:19XX年、南太平洋で行なわれた核実験によって、ジュラ紀の肉食恐竜が甦った。ゴジラと名付けられたその怪物は、大戸島を襲った後、東京へと歩を進めていく。放射能をまき散らすゴジラの前に、帝都は為す術もなく蹂躙されるかのように思われた。だがその時、防衛軍に一つの朗報がもたらされた。それは若き天才科学者、芹沢の発明したオキシジェン・デストロイヤーという、核を凌ぐ超兵器の存在であった……
 
 
 
 
 
1954年(昭和29年)という年は、『七人の侍』と『ゴジラ』という世界に羽ばたく名作が生まれた年なんですよね・・・。
世界で一番有名な巨大モンスターが東京を焼け野原にするという映画なので、とてつもなく「動」を連想させる映画なんですが、今回スクリーンで再見して私が感じたのは、「なんちゅう静かな名作」かと・・・。
 
この『ゴジラ』で描かれるのは、原水爆に対する怒りと、二人の科学者の苦悩。
戦後の名残が色濃い時代の映画ですから、ゴジラの出現を事件として捉えたドラマは空襲による被害を思わせるもので、野戦病院と化した帝都の姿が痛々しい反戦映画を彷彿とさせる。
原水爆実験をくぐり抜けて生き延びたゴジラの生命力を、科学者として追求したい山根博士と、山根の弟子であり、結果的に原水爆に対抗する悪魔の兵器オキシジェン・デストロイヤーを生み出してしまった芹沢博士の顔には戦争の傷跡が強く残る。
 
私、ちょうど怪獣映画に興味を持った昭和45年頃、ケイブンシャの『怪獣怪人大百科』という本で怪獣映画のルーツを追求し、その中で初代『ゴジラ』の映画の存在を知ったんですが、その中で怪獣映画に似つかわしくない、あるシーンが気になって仕方なかった。女学生たちが祈りを込めて合唱するシーン。
孤高の科学者である芹沢は、自分の命と共にオキシジェン・デストロイヤーを葬る事でゴジラと対峙する。
芹沢は自分が唯一秘密を打ち明けた恵美子に裏切られたうえ、懇願されてオキシジェン・デストロイヤーを使う決心をしたのではない。
芹沢の心を動かしたのは、女学生たちが合唱する平和への祈りだった。
 
後にシリーズ化されるゴジラですが、1作目の『ゴジラ』が他のシリーズ作品と一線を画し、名作と謳われているのは、根底に平和への切なる願いが込められているからだと思いますね・・・。
 
[2014年、6月7日、『ゴジラ』、TOHOシネマズ梅田・シアター5にて鑑賞]
 
 

相次ぐ謎の船舶沈没事故により、南海サルベージの社員・尾形(宝田明)は対応に追われる。
尾形は恋人の恵美子(河内桃子)とデートするヒマもない。
 
 

大戸島に事故の生存者がたどり着き、大きな生き物が船を破壊したと証言した。
恵美子の父である古生物学者の山根博士(志村喬)は、尾形や恵美子と共に、大戸島に調査に向かう。
 
 


放射能実験により海底から這い上がってきたジュラ紀の生物が現れる。
怪獣は大戸島の伝説にちなんでゴジラと命名される。
 
 

国会で調査報告をする山根博士。
ゴジラ対策が検討されるなか、山根博士は原水爆の被害から生き延びたゴジラの生態を調べる事こそが人類の役に立つと考えるんですが、政府はゴジラ抹殺しか頭にない・・・。
 
 

恵美子は山根博士の弟子である、幼馴染みの芹沢博士(平田昭彦)を訪ねるんですが、芹沢は心を許す恵美子にだけ、自分の研究成果を見せるんですね。
それは恐ろしい殺人兵器になりうるオキシジェン・デストロイヤーという酸素破壊剤だった。
芹沢は恵美子に、「この事は君だから見せたんだ。秘密にしておいて」と告げる。
 
 


ついにゴジラが東京に上陸。
東京を破壊し焼き尽くしてしまう。
あらゆる攻撃が通用しないゴジラに、人類は歯が立たない。
 
 



尾形と恵美子の説得と、焼け野原になった東京の惨状を見かねた芹沢は、自らの手でオキシジェン・デストロイヤーを操作し、海中でゴジラと対峙する。
 
 
 

船舶会社の若き熱血漢・尾形を演じた宝田明さん。
まさに健康的で明るい東宝映画のアクターらしいキャラでした。
今年公開されるハリウッド版ゴジラにも出演しているらしいですね。
私が怪獣映画に夢中になってた頃、凄く憧れた俳優さんです。
 
 

今回、劇場で『ゴジラ』を再見して思ったのは、とにかく芹沢博士を演じた平田昭彦さんがカッコいいんですよ。
戦地で怪我をした為に研究室に引きこもっているんですが、自分を兄のように慕う恵美子に恋心を抱いているんですよね・・・。
恋敵である尾形の前で恵美子に裏切られた芹沢なんですが、潔くライバルである尾形を称え、人類の為に、自分を犠牲にしてまでオキシジェン・デストロイヤーを使う決心をする。
 
ゴジラシリーズをはじめ、東宝特撮映画でおなじみの本多猪四郎監督。
本多猪四郎監督の演出は、リアリティ重視でとにかく人間を描く目線が優しい。
それがサービス精神旺盛な円谷特技監督とのギャップになる事もあるんですが、この『ゴジラ』は本編と特撮が奇跡のごとく融合していますので、メッセージが明確になっています。
この作品は間違いなく日本映画が誇る金字塔ですね・・・。
伊福部昭さんの音楽も含めて、最高の総合芸術だと思う。
何度観ても「凄い」としか言いようがない。
 
 
 
 
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ゾンビマン

Author:ゾンビマン
大阪の映画ファンです。資料・画像を中心に映画を紹介するつもりが自分語りしてたりするからご用心を・・・。

訪問者カウンター

カレンダー

04 | 2021/05 | 06
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

カテゴリ

月別アーカイブ