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「それでも、愛してる」

本日も、私がお盆休み期間中に鑑賞した映画を紹介します。
内容が鬱病を扱ったデリケートな作品なんですが、私なりに正直な意見を書いた。
精神的な病に関して、かなり私の辛口意見が炸裂してますので、「お前にうつの事が分かってたまるか」みたいなクレームをつけたい方は観覧スルーしてください。
 

↑『それでも、愛してる』のB5チラシです。
 

 

 

 

8月15日、梅田ガーデンシネマ1の様子です。
実はこの日の「それでも、愛してる」の上映、ほぼ満員の盛況でした。
よく考えたら水曜日でサービスデーやったからなんですね。
 

↑B5パンフ、定価600円です。
 
『それでも、愛してる』
解説:ジョディ・フォスターが『ホーム・フォー・ザ・ホリデイ』以来となる監督を務め、うつ病で苦しむ会社経営者の夫とその家族のきずなを感動的に描いたヒューマン・ドラマ。『マッドマックス』などでタフなイメージのあるメル・ギブソンがビーバーの縫いぐるみを介して会話するデリケートな夫を演じ、妻役のジョディと共演。『ターミネーター4』のアントン・イェルチン、『ハンガー・ゲーム』のジェニファー・ローレンスといった、注目の俳優も出演する。うつ病の苦しみや、家族だからこその擦れ違いをリアルにつづるジョディの演出手腕が見事。
 
あらすじ:玩具会社の2代目として会社を率い、結婚20年になる妻メレディス(ジョディ・フォスター)や2人の息子と幸せな人生を送っていたウォルター・ブラック(メル・ギブソン)。ところが突然うつ病を患い、ひょんなことからビーバーの縫いぐるみに命を救われる。ウォルターは元気になったものの、それ以来、左手からビーバーを放せなくなってしまう。
 
もし私の横に、病院に足を運び薬を貰い、「好きな事なら出来るんだけど、鬱病だから働けないんだ」ってヤツがいたとしたら、私はそいつの後頭部をおもいっきりハツり、「お前みたいなごく潰しがのうのうと生きとるから日本はなめられとるし終っとんのじゃボケ!!」って言うね。
まして、たまたまそいつが国から保護を受けてたりしたら、私はそいつの耳を引っ張って、アルバイトでも何でもええから働けって、外を引きずり回すかもしれん。
それぐらい、動けるのに「鬱病」とかぬかすヤツには理解がない人間です・・・私は。
 
ジョディ・フォスターがメル・ギブソンを鬱病患者にして描いたこの作品、結論から言うと面白い映画でしたわ。
 
この作品、まず主人公のウォルターが、どういう経緯で鬱病を患ったのか?とか、鬱病が本人や周りをどのように苦しめているのか?っていう部分の描写が情報として凄く足りないんですよ。
単にウォルターは人との接触を嫌い、引きこもって寝てばかりいるという人物として序盤は描かれている。
家族はそんなウォルターと距離をとりたがり、煙たがられたウォルターは自殺するんですが死に切れないんですね。そんなウォルターを救ったのが、ウォルターがゴミ箱から拾ったビーバーの縫いぐるみなんですね。(この作品の原題は「The Beaver」)
ウォルターは左手にはめたビーバーを通してなら、素直に自分を表現し、人に対して積極的になれるんです。それは全てを清算し、自ら全ての壁をブチ破ろうとしたウォルターの決意と重なる行為やった。
 
ビーバーを手にはめ、腹話術のオッサンみたいになったウォルターは、全ての自信を取り戻し、会社でもビーバーをはめたまま大いに会議で語り、新たな戦術を用いて会社に莫大な利益をもたらすんですね。成功したウォルターは、ビーバーをはめたままテレビ出演し、世間にも認められる。
ところがね、肝心の家族が、そんなウォルターをまったく認めようとしないんですよね。
この作品のウォルターの家族の描き方とドラマに、私はまったく共感できなかったし、ウォルターの鬱病の描写も、ホンマに鬱病の人が見たら怒るんちゃうかな?ってレベルの描写なんです。
この作品の監督であり、ウォルターの妻を演じたジョディさんは、一体何を言いたいんやろうか?・・・所詮はエリート目線で、鬱を描くにしても経験値が足らんのと違う?って、私は少し冷ややかな目線でこの作品を観ていたんですよ。
 
ところがね、この作品の着地というか、終盤にこの作品の真のメッセージを受け取ったときにね、ジョディの言いたいことに凄く共感できたし、この作品が実に深い映画やと気付いたね。
私はジョディという人は、鬱病に理解を示すというスタンスの人やという先入観があったので、劇中のドラマに凄く違和感があったんですよ。凄くウォルターに厳しいので。
なんてことない、ジョディの動ける鬱病患者に対する気持ちが、私なんかと同じやと気づいたときに、ドラマの全ての辻褄が合った。
要は、ウォルターのような「鬱」ですという人間に対して、「甘ったれんな!!もっと周りをよく見なさい」っていう叱咤のような作品なんやね・・・この映画は。
 
私はね、家族に囲まれている人間が、強烈なトラウマもなしに鬱病になるって理解できない。
私は謙虚に生きずに孤独なヤツが「鬱」という病に逃げていると思っています。
プライドが高く、全てに関して「自分はこうだ」って決め付けてる人が勝手に心の病のせいにしてる。「自分はたかがこれだけの人間」「生きる、食うには働かなければ」という思いがあれば、自然と人との接点が生まれるんですよね。
この映画は単純に、人として生まれた以上、人と共に生きていきましょう。人は人に対して理解を示さないと、「孤独」という病に陥ってしまうよって映画なんですね。
人間として生きる以上、「ひとりというのはダメ」っていう事を強く伝えている作品です。
 
人はひとりでは生まれてこれないから、ひとりで生きてたらアカンよって、ジョディは言ってる。
それは私の経験上でも分かるんですが、凄く大事なジョディからのメッセージやと思う。
 
[2012年、8月15日、『それでも、愛してる』、梅田ガーデンシネマ1にて鑑賞]
 
 

玩具会社の2代目としての重圧に押しつぶされたウォルター(メル・ギブソン)は、妻メレディス(ジョディ・フォスター)と家族に囲まれながらも、鬱病を患い家に引きこもっている。
家族とも距離をとるウォルターは、酔った勢いで自殺するんですが失敗。
そんなウォルターを救ったのは、彼自身が拾ったビーバーの縫いぐるみだった。
人生をやり直す機会をビーバーに見出したウォルターは、ビーバーを通して元気になり、家族を驚かせる。
 

ウォルターの幼い次男は、ビーバーと合体した父親を大歓迎。
ウォルター自身も次男との遊びから新しい玩具のヒントを得る。しかしメレディスはそんなウォルターに困惑。
 

ウォルターの長男ポーター(アントン・イェルチン)は秀才だが、父親のようにはなりたくないと苦悩している。
ポーターは、憧れのクラスメイトであるノラ(ジェニファー・ローレンス)にレポートの代筆を頼まれたことから親しくなります。ポーターは、自分と同じように家族の事で苦悩するノラに惹かれていく。
 


ビーバーを自らの語り部にしたウォルターは公私共に絶好調(汗)
メレディスをベッドで激しく求め、会社ではヒット商品を生み出し成功。
しかし、徐々にメレディスはそんなウォルターに疑問を持ち始めるんですね。
私ね、ビーバーをはめたウォルターは社会的にも認知されていくので、ビーバーをはめたウォルターを否定するメレディスの心理は正直理解しがたい。
ええと思いますよ、ビーバーのおかげで周りがハッピーならね。
ソコだけはジョディさんと私の考えは合わなかったね。
仮にビーバーの縫いぐるみではなく、天狗のお面を股間につけて喋ってたらキツいんやろうけど(汗)
 

メレディスがセッティングした結婚記念日のディナーにも、ビーバーにタキシードを着せるウォルターにメレディスの不満が爆発。
メレディスはウォルターに、「過去と決別して、ビーバーなしで立ち直って」と懇願したことから、ウォルターは再び情緒不安定になる。そんなウォルターに愛想をつかしたメレディスは、子供を連れて家を出る。
ひとりになったウォルターは苦悩した揚句、暴走して自分を傷つけてしまう。
 

この作品で一番可哀想なのが、実は縫いぐるみのビーバー(笑)
メル・ギブソンのデカイ顔と存在感の前に、常に添え物で、最後は酷い目に遭わされる。
でも、やはりメル・ギブソンという役者は凄い。今回もクレイジーでハマり役でした。
 
この作品、あまりにもウォルターに理解のないメレディスが酷い妻に見えるんですが、冒頭のウォルターの自殺といい、やはりウォルターは身勝手なんですよね。家族を振り回してる。
アメリカ映画を観ていて、いつも感じるのが「理想の父親像」
「家族として父親として、みんなこんなにあなたを愛してるのに、愛に気付けよ」って、ジョディの叫びが痛烈な映画です。
「愛に囲まれていて、うつですって言うのは人として反則よ」って言いたげなジョディは精神が男前やね。
それを考えると、『それでも、愛してる』という邦題は素晴らしい。
 
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