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「ひまわり」

昨日は寝坊のために映画館に行けなかったんで、今日は頑張って映画のハシゴをしてきました。
とりあえず本日は、今日の午前中に鑑賞した映画を紹介します。
 

↑『ひまわり』、今回のリバイバル公開のB5チラシです。
 

↑今回のリバイバル公開の、横型B5パンフ、定価500円です。
 






今朝のテアトル梅田の様子です。
朝から熱心なオールドファンがつめかけ、場内は賑わっていました。
しかし、この劇場は椅子の背もたれが低いので、すごくスクリーンが見づらく疲れます。
 


70年代のリバイバル時の資料。上がチラシで下がパンフです。
 
 
『ひまわり』
解説:2次世界大戦によって引き裂かれた男女の悲しい愛の物語が、ニュープリント&デジタル・リマスター版にて公開。時代に運命を翻弄(ほんろう)された夫婦の悲劇を、名匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督が情感豊かに描き出す。主演は、イタリアのを代表するソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ。東西冷戦下、欧米では初の試みとなったソ連ロケを行い撮影された広大なひまわり畑の風景と、ヘンリー・マンシーニによる悲しみが漂うテーマ曲が深い余韻を残す。
 
あらすじ:第2次世界大戦下、ジョバンナ(ソフィア・ローレン)とアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は結婚するが幸せもつかの間、アントニオはソ連戦線へ送られてしまう。終戦後も戻らない夫の行方を追ってジョバンナはソ連へ向かい、アントニオの居所を探し当てる。しかし、戦場で遭難した彼は美しいソ連の娘に助けられ彼女と結婚し、子どもも生まれており……
 
この映画はまず余談から書かせていただきます。
このブログにも何度か登場してるんですが、私の中学の同級生に酒屋の息子がいてね、そいつとはよく音楽の話しや映画の話しで盛り上がりました。そいつは映画の事に関しては凄く私を認めてくれていたんですが、ある日、私が『ひまわり』を観ていないというと、真剣に説教されましてね(汗)・・・。そいつは私に、「お前は凄く良い映画を見逃してる。俺は『ひまわり』を観て感動したで。お前も映画博士になるんやったら、『ひまわり』は観とかなアカンで」と(汗)・・・。
別に私は映画博士になるつもりは毛頭なかったんですが(爆)、酒屋の息子のね、「俺が感動した映画で、お前にも感動してほしい」という気持ちが凄く伝わってきたんですよね・・・。
それから『ひまわり』という映画に私は縁がなく、約30数年間が経過して、やっと酒屋の息子との約束を果たせました。しかも劇場のスクリーンで『ひまわり』を鑑賞できるなんてね・・・。
 
『ひまわり』という作品、戦争によって引き裂かれた恋人・夫婦のお話を描いた、古典的なメロドラマなんですが、ジョバンナを演じたソフィア・ローレンと、アントニオを演じたマルチェロ・マストロヤンニの演技が素晴らしすぎる。
映画の前半はね、ひたすら二人がいちゃついてるだけなんですよね(笑)・・・。
美しい夕陽をバックに、ジョバンナがアントニオに、「私と結婚すればいいじゃない」っていうさりげない逆プロポーズのシーンも、ジョバンナの勝気な性格を表していますし、結婚した二人が、日にちの経過も忘れて、閉め切った部屋でベッドから出ないという描写も微笑ましい。
近くの教会の鐘が鳴り、「今何時だ?」って聞くアントニオに、ジョバンナは「6時よ」って答える。するとアントニオは、「どっちの6時だ?」って(笑)・・・。部屋を閉め切ってひたすら愛を確かめ合っているから、午前と午後の区別も二人はついてないんよね(笑)・・・。
そんな二人が戯れるシーンの躍動感が凄く自然で、演技に思えない。だから、アントニオが戦地に赴いた後の、後半の悲劇が強調されるんですわ・・・。
 
戦争から帰らないアントニオを、ジョバンナは探し続ける。ある日、復員兵の証言から、アントニオが生きているかもしれないという情報を得たジョバンナはソ連に向かう。
一面、ひまわりに覆われた村を抜け、遂にジョバンナはアントニオの居場所を探し当てるんですが、アントニオは自分の命を救ってくれたソ連の女性と家庭を持っていたんですね。
ジョバンナはアントニオの姿を見た途端、悲観して列車に飛び乗り、そのまま帰郷してしまう。
ジョバンナの姿を見て動揺したアントニオもまた、ジョバンナを愛している自分に気づくんです。
 
この作品、大人の世界に背伸びしている多感な年頃に見たらたまらん映画やったでしょうね。
凄く切ない大人の恋愛悲劇ですもん。
戦争に翻弄されるアントニオは少し女々しく見えるんですが、激しい感情を内に秘めながら、瞬時に大人の対応で身を引いてしまうジョバンナの姿が余計に見ていて悲しい映画ですわ。
美しい風景に流れるヘンリー・マッシーニの音楽も素晴らしい、シンプルな名画やと思います。
 
[2012年、1月29日、『ひまわり』、テアトル梅田1にて鑑賞]
 


愛し合うジョバンナ(ソフィア・ローレン)とアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)
アントニオは、「結婚すれば徴兵までに12日間の休暇がもらえる」というジョバンナの強引なプロポーズに負けて結婚(笑)・・・。二人は時間の経過も忘れて愛を確かめ合う。
下段の画像、アントニオが卵24個を使ってオムレツを作り、二人が食べきれないシーンなど、めっちゃイタリアンな新婚生活の描写はとてもユーモラスです。
数々の映画で共演している二人の息の合った演技は、演技という枠を超越しています。
 


二人は、アントニオに仮病をつかわせて徴兵を免れようとするんですが、見事にバレてしまい(汗)、その悪だくみが仇となり、アントニオはソ連の厳しい戦地に送られることに・・・。
列車で出発するまでのわずかな時間でも、二人はトイレで抱き合い、別れを惜しむ。
 

戦争が終わっても帰ってこないアントニオを駅で待ち続けるジョバンナ。
ジョバンナは、アントニオの写真に気づいた復員兵から、雪の戦地でアントニオと一緒だったという情報を聞かされる。
 

ソ連にアントニオを探しにきたジョバンナは、ひまわり畑の側にある、戦死者の合同慰霊碑に案内されるが、アントニオの生存を信じて疑わない。
 

やっと探し当てたアントニオは、助けてもらった地元の娘と結婚し、子供を授かっていた。
 

帰宅したアントニオとソ連の娘が抱き合う姿を見て、ジョバンナはショックのあまり、目の前の列車に飛び乗って帰郷してしまう。
その姿を見たアントニオも激しく動揺するんですね・・・。
 

時間が経過し、アントニオがジョバンナに会いたいとイタリアに帰郷。
すべてを捨てて、もう一度やり直そうとジョバンナに告白するんですが・・・。
パーマをあてた若き日から、白髪交じりの中年までを演じたソフィア・ローレン・・・この人の存在感と演技は凄いですね。完全に見ているこちらの魂を画面の中へ引きずり込んでしまう。
 

ジョバンナはね、同じ駅からアントニオを劇中で2回、見送るんですね。
なぜ、愛するアントニオを2回も見送らなければならないのか?
なぜ、どうしようもなく愛し合っているのに、二人は別の道を歩まなければならないのか?
運命に翻弄される二人を描くことで、戦争を批判したドラマでした。
中学生の時にこの映画を見た酒屋の息子は、どうしようもなく戦争でねじれてしまった二人の運命に疑問を抱きながら、理解しがたい大人の事情に打ちのめされ、猛烈に感動したんやと思います。
 
 
 
 
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