FC2ブログ

記事一覧

追悼・森田芳光監督 「ときめきに死す」

毎年この時期は、そんなに仕事が忙しくないんですが、今年はなぜかモルモットの手を借りたいくらいに忙しい。
昨日も数年ぶりの残業でした。
私は仕事上、前工程なので、私が残業という事は、会社のみんなが忙しいということです。
今日は予定通り定時で仕事を終わらせ、ブログの更新どうしょうかな?って、ふと携帯のニュースを見たら、森田芳光監督が亡くなったと報じられていました。
本日は日本を代表する映画監督の追悼記事にしたいと思います。
 

↑「ときめきに死す」のB5チラシです。
 

↑A4パンフです。
 
 
『ときめきに死す』
解説:丸山健二の同名小説の映画化で脚本・監督は「家族ゲーム」の森田芳光、撮影は「女猫」の前田米造がそれぞれ担当。
 
あらすじ:自称、歌舞伎町の医者・大倉は、ある謎の組織から莫大な報酬で、別荘の管理と一人の男の身の回りの世話、心身のチェックを依頼された。それを引き受けた彼は、ある田舎町の駅で工藤という若い男を出迎える。大倉は工藤を別荘に案内し、組織の指示通りに調理した夕食で持てなすが、工藤は酒も煙草も拒否、食事もデザートから手をつけるという変わり者だった。大倉は工藤の正体も、ここに現われた目的も一切知らされず、また質問する事も禁じられていた。ただひたすら、組織からの一方的な電話による指示通りに彼の世話をするのだった。
 
私と友人のフリオが、あまり作風が好きではないと意見が一致している日本の映画監督さんが森田芳光。
私から見た森田芳光監督って、どんなに刺激的な題材であっても、無難な薄味で撮るというイメージがあります。作品の流れが淡々としていて毒がない。
友人のフリオなんて、どんなに興味が湧く原作の映画化でも、監督が森田芳光というだけでスルーしていたくらい(私もそうなんですが)・・・。
でもね、それは『家族ゲーム』という名作を成功させた森田芳光という監督さんへの期待の裏返しともいえましたね・・・。
 
森田芳光という監督を語るときに、『家族ゲーム』は外せない。でも、他の映画ブロガーが『家族ゲーム』について書くと思うので、私はあえて『ときめきに死す』という作品を紹介したい。
 
沢田研二演じる若い男を、杉浦直樹演じる医者が、田舎町の綺麗な別荘で丁重にもてなし、徹底管理するというお話しですわ。
若い男の正体も、命令に従って若い男の世話をする医者の目的も謎のまま、男たちのストイックな日常が淡々と描かれていきます。
やがて、若い男の正体が暗殺者である事が分かるんですが、男は暗殺に失敗し、捕えられた車の中で、自らの手首を噛み切って自決するという壮絶なラストが待ち構える作品でした。
車の中で血しぶきをあげて息絶える主人公の姿が強烈な作品でしたね。
 
松田優作が新境地を開いたと云われる『家族ゲーム』であるとか、『ときめきに死す』の頃の森田芳光監督の作品には、彼にしか描けない独特のマジックが存在していました。61歳という若い死は惜しいですね・・・。
 
 

 

 

 

森田監督の初期の作品での特徴といえば、音楽を多用せずに日常の生活音を強調したところ。
この作品でも、杉浦直樹の料理するシーンを丁寧に淡々と撮ってましたね。 
(料理が豪華なので調理音で腹が減る(汗)・・・)
無機質ともいえる別荘での日常描写の果てに、ジュリーが手首を噛み切る音!!
骨まで噛み切ってるんやないか?という「ゴリッ!ゴリッ!」って音が森田スタイルでした・・・。
マイナー時代の森田演出は良かったです。(あくまでも私の好みね)
メジャーな作品を手掛けるようになり、徐々に職人監督になっていきましたね。
 
 
 
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ゾンビマン

Author:ゾンビマン
大阪の映画ファンです。資料・画像を中心に映画を紹介するつもりが自分語りしてたりするからご用心を・・・。

訪問者カウンター

カレンダー

04 | 2021/05 | 06
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

カテゴリ

月別アーカイブ